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AFC 学習ノート(手順編)クイズの「わからない」から飛んでくる場所

AFC — 学習ノート(手順編)

クイズで詰まった言葉を、
ここで読んで戻る

AFC理解度クイズの「罠・事故回避編」で分からなかった用語を、手順編(Discord)の元の記述から整理したノート。

いまは7つのユニット。クイズで詰まった順と、ライブで新しく分かった順に増やしていく。

7ユニット
手順編06・11ほか元の記述

Unit 1

Clear Databanks ── 1周ごとの掃除係

元の記述:手順編11「中間生成物の残し方と合格ロジックの保存方法」(のむらさん)。

この単元の要点

  • Clear Databanksは、Custom Projectの1周の最後(タスク9)に入っている「掃除係」。タスク1〜7に溜まった中間生成物を削除する。
  • タスク8(Final OOS)は削除の対象外。最終検証を通った合格ロジックはここに残る。
  • 掃除するので、次の周は新しいロジックだけを検証できる。掃除しないと、前の周で不合格になったロジックまで再び検証してしまう。
  • 配布設定では有効。これがあるおかげで、操作していない間(寝ている間)も合格ロジックを継続して作れる。

内容の構造化まとめ

1. 「中間生成物」とは何か

Custom Projectは、ロジックを作り(タスク1)、いくつもの検証で順に篩にかけ(タスク2〜7)、最後にFinal OOS(タスク8)で確かめる。各タスクにはDatabank(ロジックの置き場)があり、検証の途中にいるロジックがそこに溜まっている。これが「中間生成物」。

最後まで残ったロジックだけがタスク8に入る。残りは途中で落とされたか、まだ途中にいる。

タスク名前置き場に溜まるものタスク9の掃除
1Build strategies作ったロジック消す
2〜7OOS/Other Markets/Other TF/Load Test/MC Manipulations/MC Retest各検証を通ったロジック(途中経過)消す
8Final OOS最終まで通った合格ロジック消さない
9Clear databanks(掃除を実行するタスク)1〜7を削除
10Go To Task(1番へ戻る信号)―

2. なぜ掃除が要るのか

掃除しないまま次の周へ進むと、中間生成物が残ったままになり、前の周で不合格になったロジックまで再び検証してしまう。同じ作業の繰り返しになり、新しいロジックの検証に時間を使えない。

掃除すれば、周回のたびに新しいロジックだけが検証され、合格ロジックだけがタスク8に雪だるま式に溜まる。掃除が終わると、先頭のタスク1へ戻って次の周が始まる。

注意:タスク10(Go To Task)がオフだと、1周で止まる。実機の確認では初期状態でオフになっていたため、周回させたい場合はオンにする(SQX画面ガイド、2026-09-16)。

3. あえて無効にするとき

検証の途中のロジックも残して見たいときだけ、一時的に無効にする。

  1. Clear Databanksを無効にする(Progressタブのタスク一覧で、右のトグルを切り替える)
  2. Custom Projectを開始する
  3. 1周が終わった時点で停止する
  4. 必要な中間生成物を別の場所へ退避する

無効のまま複数周続けてはいけない。同じロジックが再検証される。

4. 似た名前の別物に注意

名前消える範囲
タスク9のClear databanksタスク1〜7の中間生成物だけ。タスク8は残る
別のボタンClear all databanksすべてのDatabank。タスク8の合格ロジックも消える

だから、合格ロジックは出た時点でSQX形式のファイルとしてPCに保存するのが安全(手順編11)。Databankで8 Finalを開き、保存する行を選び、左下のSave → Save to SQX format。SQX形式にはロジックの設定・検証情報・ソースコードのすべてが入る。

講師が繰り返し強調したこと

  • 配布設定ではClear Databanksは有効。普段は触らない
  • タスク8(Final)は掃除の対象外
  • 合格ロジックはSQX形式のファイルで保存するのがおすすめ(SQX内で別Databankへ移す方法は、操作制限があって管理が複雑になりやすい)

実行アクション・ワーク

  • Custom ProjectのProgressタブで、タスク9 Clear databanksが有効(トグルがオン)になっていることを確認する
  • 周回させたいなら、タスク10 Go To Taskもオンになっているか確認する
  • 8.Final OOSに合格ロジックが溜まったら、Save to SQX formatでPCに保存する
  • Clear all databanksのボタンは押さない
クイズで確かめる:Clear Databanksの問題(6問)を解く

Unit 2

過去データの準備とクローン ── 時計を合わせる作業

元の記述:手順編06「過去データの準備」(のむらさん)。Data Managerでの作業。

この単元の要点

  • 過去データの準備は3ステップ:①箱を作る → ②箱に過去データを入れる → ③クローンしてサーバー時間に合わせる。
  • クローン(Clone to timezone)の目的は、Dukascopyの元データ(世界標準時UTC+0)を、プロップファームのサーバー時間に合わせた複製にすること。
  • 夏時間・冬時間の切り替えはDST=Yesにして自動対応させる。Noのままだと、夏の間だけ1時間ずれる。
  • 「過去データを入れる場所」はDatabankではなくData Manager。Databankは作ったロジックの置き場。

内容の構造化まとめ

1. 3ステップ

ステップ操作ひとこと
① 箱を作るData sources → Dukascopy data → New Dukascopy data symbol通貨ペアごとの空の箱ができる。この時点でデータは空
② データを入れる箱を選択 → Data sources → Dukascopy data → Download data for existing symbol期間は基本All time。M1(1分足)を取得する
③ クローン元のData symbolを選択 → Tools → Clone to timezoneプロップファームのサーバー時間に合わせた複製を作る

2. なぜクローンを作るのか

Dukascopyから落とした元データは、世界標準時(UTC+0)の時刻で並んでいる。一方、プロップファームのチャート(サーバー時間)は別の時刻で動いている(Fintokeiは冬GMT+2・夏GMT+3)。この2つの時計はずれている。

ローソク足は「何時から何時までの値動きを1本にまとめるか」で形が変わる。時計がずれたままだと、実際に運用するチャートとは区切りの違う足でバックテストすることになる。たとえば、本来5本のはずの週の日足が6本になるなど、不自然な足が生まれる。

SQXはローソク足の形から優位性を探すので、不自然な足が混じると正確な検証ができない。経済指標(雇用統計など)の発生時刻もずれる。

そこで、値動きの中身は変えず、時刻の目盛りだけをプロップファームの時計に付け替えた複製(クローン)を作り、その複製でバックテストする。

3. DST(夏時間)とは

DST = Daylight Saving Time(夏時間・サマータイム)。夏の間だけ時計を1時間進める制度で、アメリカやヨーロッパなどで使われている(日本は使っていない)。

FXのサーバー時間はこの夏時間に従うので、同じ「午前0時」でも夏と冬で実際の時刻が1時間ずれる。Fintokeiは冬GMT+2、夏GMT+3。DST=Yesにしておけば、選択したタイムゾーンの規則に従って夏時間・冬時間が自動で切り替わる。

DST=Noにすると、夏時間を無視して1年中同じ時差に固定される。冬のGMT+2に固定した場合、夏(GMT+3)の間だけ、データが1時間ずれたままになる。

※GMTとUTCは厳密には定義が違うが、GMT+2とUTC+2は同じ2時間の時差を表す。サーバー時間がGMT+2なら、SQX側はUTC+2に対応させる。

🔴 9/26のライブで訂正:Fintokeiの夏時間は欧州式ではなく米国式だった(切り替えは3/8と11/1。欧州式は3/29と10/25)。マサさんがサポートに4回問い合わせ、実データでも確認した。今後FintokeiではSQXで EST+7(New York trading hours) を選ぶ。時差の幅は同じで、違うのは切り替え日だけ(3月の約3週間だけ1時間ずれ、金曜の足が土曜に1本出ることがある)。作成済みのロジックはRetesterで時差を変えて測り直し、大差が無ければそのままでよい(のむらさん「ほぼ差異は出ない認識」)。FTMOがどちらの夏時間かは未確認。

4. クローンの設定と確認

  1. プロップファーム公式サイトでサーバー時間を確認する(例:Fintokei=冬GMT+2・夏GMT+3)
  2. Data Managerで元のData symbolを選び、Tools → Clone to timezone
  3. Clone data symbol postfixは、TimeframeとClone timeを使う設定にする(銘柄名の後ろに時間足とタイムゾーンが自動で付く。例:M1、UTC+2)。ここでのTimeframeはロジックの時間足ではなく、ダウンロードした元データの種類(今回はM1)
  4. Time zoneはUTC+2、DSTはYes、Remove weekendsはチェックしない
  5. Proceedで作成。作成後、一覧のTime zoneがサーバー時間と一致しているか必ず確認

DSTをNoのまま作ってしまったら:DST=Yesでクローンを作り直す。教材に作り直しの手順は書かれていないが、クローンは元のData symbolから作る複製なので、元データはそのまま使える(不足データを補うときも、選ぶのは変換前の元のData symbolで、クローンではダウンロードできない)。

講師が繰り返し強調したこと

  • M1データを取得する(通常の検証用)。多数のロジックが10個程度に絞れた段階で、最終確認としてTickデータを使う
  • プロップファームのサーバー時間は、必ず公式情報で確認する
  • DSTはYes
  • 作成後にTime zoneの一致を確認する

実行アクション・ワーク

  • Data Managerで、使っているクローンのTime zoneがUTC+2、DSTがYesになっているか確認する
  • DST=Noで作ってしまったクローンがあれば、DST=Yesで作り直す
  • 不足データを補うときは、クローンではなく、変換前の元のData symbolを選ぶ

Unit 3

ナンピン・両建て ── 損を先送りする手法

元の記述:全体ロードマップ図解(サマリー)、開講ライブ・スタートダッシュライブ1の議事録、SQX画面ガイド。クイズの「罠・事故回避編」で出てくる言葉。

この単元の要点

  • ナンピン=含み損が出ているポジションに、さらに買い増し(売り増し)して、平均の取得価格を有利な方向へ動かそうとする手法。
  • 両建て=同じ銘柄で、買いと売りを同時に持つ手法。
  • どちらも損を確定させずに先送りできる。資金が多いほど、しばらく持ちこたえられてしまう。
  • 持ちこたえている間に相場が戻ると、「うまくいった」という間違った成功体験が残り、いつか一撃で資産を失う。

内容の構造化まとめ

1. ナンピンとは(数字の例)

1.1000でユーロドルを1ロット買った。1.0900まで下がったので、もう1ロット買い足した。平均の取得価格は(1.1000+1.0900)÷2=1.0950。1.0950まで戻れば損益はゼロで、1.1000まで戻らなくても取り返せる。

これが「効いて見える」理由。ただし、そこから下がり続けると、保有量は2ロット、4ロットと増え、損失が雪だるま式に大きくなる。

2. 両建てとは(数字の例)

1ロット買いを持っている。下がってきたので、1ロット売りも持った。買いと売りの損益が打ち消し合うので、口座の損益は動かなくなり、「損が止まった」ように見える。

ただし、含み損はそのまま残る。スプレッドやスワップのコストは、買いにも売りにもかかる。どちらかを決済するタイミングを外すと、損が広がる。

3. なぜ危険か ── 資金が多い人ほど陥りやすい

場面何が起きるか
相場が戻った損が消える。「ナンピンは効く」という成功体験になる
資金が多い含み損が大きくなっても、口座が持ちこたえてしまう。失敗に気づけない
相場が逆に動き続けた保有量が雪だるま式に増えていて、一撃で大きな損失になる

だから、うまくいっている間は、危険な運用をしていることに気づけない。プロップファームの厳しいルール(日次-5%・全体-10%などの失格ライン)は、こうした運用を早い段階で強制的に止めてくれる仕組みでもある。

4. AFCの考え方

  • AFCのロジックは、損切り(SL)と利確(PT)が必須の設計。損を先送りせず、負けは負けとして小さく確定させる。
  • SQXのMoney managementにはSimple Martingale MM(負けたら賭け金を倍にする方式)があるが、AFCでは使わない。ナンピンと同じ「負けを取り返しにいく」発想。
  • 追加エントリー・両建て・ナンピンの扱いは、プロップファームや口座タイプごとに規約が違う(スタートダッシュライブ1)。使う前に規約を確認する。

講師が繰り返し強調したこと

  • 資金が多い人ほど、危険な運用でもしばらく耐えられてしまい、間違った成功体験を積む
  • 厳格な検証とプロップファームのルールは、一時しのぎの手法に頼らない運用をするためにある
  • ロジックは、一時的な大勝ちではなく、期待値とリスク管理を軸に作る

実行アクション・ワーク

  • SQXのMoney managementで、Simple Martingale MMを選んでいないことを確認する
  • 生成・保存したロジックが、損切り(SL)と利確(PT)を持っていることを確認する
  • プロップファーム(Fintokei)の規約で、追加エントリー・両建て・ナンピンの扱いを確認する

Unit 4

Builder・配布CFX・SQ Edge ── 設計図・生産ライン・作る係

元の記述:SQEdge戦略メモ(9/17・9/24)、配布CFXとSQ Edge製CFXの中身の比較(9/26)。9/26に受講生Aさんが「Builderは何のため?」「SQ Edgeと何が違う?」「のむらさんのCFXは関係ないの?」と詰まったところ。

この単元の要点

  • Builder=SQXの中で、売買ルールの候補を大量に作って過去データでふるう機能。「作る係」。
  • SQ Edge=チャットで仮説を固めて、Builderに「何を探すか」の設計図(CFX)を渡すWebアプリ。
  • のむらさんの配布CFX=1本目のタスクがBuild(=Builder)で、そのあとに検証が何段も続く生産ライン一式。
  • 3つは競合する道具ではなく、前後につながる工程。どれを通っても、生まれた候補は同じ厳しさで検証する。

内容の構造化まとめ

1. Builderは「入口」にすぎない

Builderは、部品(指標・エントリー・決済の種類)を組み合わせて何千〜何万通りも作り、良いもの同士を掛け合わせて改良し(遺伝的アルゴリズム)、合格条件を満たしたものだけをDatabankに残す。

ただし、通ったものは「過去にたまたま合っていただけ」かもしれない候補。大量に作って良いものを選ぶ以上、偶然の当たり(過剰最適化)が必ず混ざる。だからRetesterでの試し直し、Monte Carlo、未使用期間での測り直しが後ろに続く。選んだあとに未使用の期間で測り直したら、数字が約半分に縮んだ実例もある。

2. 中身の比較 ── CFXはZIPなので開けば分かる

のむらさんの配布CFXSQ EdgeのCFX
例00_USDJPY_H1_Fintokei-Swing_Strict.cfxSQE_USDJPY_H1_押し目_FTMO.cfx
中身Build-Task1(生成)+Retest-Task1〜12(検証)+ClearDatabanks(掃除)+GoToTask(最初に戻る)など11ファイルconfig.xml 1ファイルだけ
SQXでの読み込み先Custom ProjectsBuilder
できること作る→試し直す→ふるい落とす、を自動で何周も回す候補を作るところまで

3. SQ Edgeで確定させる6項目

  1. 仮説とエッジ(なぜ勝てるのか)
  2. 銘柄・時間足・セッション
  3. エントリー条件
  4. エグジット(損切り・トレーリングなど)
  5. リスク・資金管理
  6. SQXで再現できるか(使う部品がSQXにあるか)

6つ確定するとCFXをダウンロードできる。検証の合格ラインはここでは決めない。

4. なぜ仮説を先に固めるのか

Builderに部品を広く渡して「何でもいいから良いものを」と頼むと、候補は大量に出るが、理屈のない偶然の当たりが混ざりやすい。SQ Edgeで「トレンド中は押し目で入り直す人が多いので、流れの方向に伸びやすい」のような仮説を先に決めると、理由のある型の範囲だけを探させられる。範囲が狭い分、出てきたロジックがなぜ勝てるのか説明しやすい。

ただし、検証が不要になるわけではない。9/24にFTMO用に直した版では、生成を2003〜2016年、OOSを2017〜2021年にして、2022〜2026年には触れずにRetesterの最終試験用に残した。

押さえておくこと

  • ふだんは配布CFXをそのまま回す(のむらさん「手順編では設定をそのまま実行」)
  • SQ EdgeのCFXはBuilderへ。Custom Projectsに読み込むものではない
  • SQ Edge製の候補も、配布CFXで回した14本と同じ厳しさで別に検証する

実行アクション・ワーク

  • SQ Edgeで仮説を1つ固め、6項目を確定させてCFXをダウンロードする
  • ダウンロードしたCFXのデータ・期間・コストを、使う口座(FTMOなど)の条件に合わせてから、Builderに読み込んで回す
  • 検証用に、生成にもOOSにも使わない期間を最後まで残しておく
  • Builderから出た候補を、Retester・別の市場・残しておいた期間で検証する(実例:押し目のビルドは9/25に合格5,000本で上限に達して自動終了。9/26にカスタムプロジェクト「02_USDJPY_H1_FTMO_押し目」を作り、ビルド・掃除・最初に戻る工程をオフにして、5,000本を1.Buildに読み込んだ。検証の工程だけを通して絞り込む)
  • (未検証)SQ Edgeの設計図を配布CFXの1本目(Build)に差し込めるか試す。できれば、仮説から検証まで一度で回せる

Unit 5

合格ロジックの選び方とリスクの決め方 ── のむらさんの目の付けどころ

元の記述:9/26 初心者向け何でもQ&Aライブ(約7時間25分)。川端さん・ARKさんの画面を使った実演と講評、松本さんのスライド。のむらさん自身が「主観」「自分のルール」と断っている目安も含む。

この単元の要点

  • 確かめる順番は①取引回数 → ②Stability → ③PF → ④ドローダウン → ⑤月の連続マイナス。決めきれないときに年平均リターン・Stagnation、最後に勝率。
  • Ret/DDは期間が長いほど大きくなるので、期間の違うロジック同士は比べられない。「いくつ以上なら良い」という基準も無い。
  • リスク%はCFXに入っていない。RetesterのMoney managementで入れて測り直すと、書き出すEAのソースがその値を覚える。
  • 合計リスクは失格ラインから逆算して、その半分くらいに抑える(Fintokeiの-3%なら合計1.5%)。ただし合格率を上げるために下げすぎず、本当に運用するロットで受けてよい。
  • 運用が始まったら、Monte Carloの下位5%をずっと下回るロジックは機械的に入れ替える。

内容の構造化まとめ

1. ロジックを確かめる順番

順見るもののむらさんの目安
①取引回数月あたりに直す(取引数÷年数÷12)。月1回以上。総数は100回以上あると安心。組み合わせれば回数は足し算になる
②Stability数字で線を引かない(「0.7以上なら良い」はできない)。並べ替えて、ミニ資産曲線がなだらかなものを上から見る
③PF1.3〜2.2を選ぶ。3くらいまではありえる。12や20は過剰最適化がたまたまOOSを抜けたと疑う
④ドローダウンRet/DDかMax DD%。Ret/DDは同じ期間の中でしか比べられない。Max DD%は期間に左右されにくい
⑤月の連続マイナス4か月連続は採らない。3か月がギリギリ。同じくらいの成績なら連続の短いほう。Overviewの月別表で見る
補助年平均リターン利益の目安。2本で6.5%と4.76%なら「足して約10%」と考えてよい
補助Stagnation前の高値に戻るまでの日数。5年のテストなら100日前後、20年なら(10数本組む前提で)600日まで
補助勝率30%未満は外してよい。35〜40%で切ると優位性のあるものまで落とす。平均勝ち額・平均負け額とセットで見る

2. 数字のほかに目で見ること

  • 資産曲線の形:1〜3回の大勝ちに頼る階段状の曲線は、5〜10本の構成なら避ける(50本規模なら入れてよい)。
  • 最近止まっていないか:昔は良かったが最近止まっているロジックは、相場環境(レジーム)が変わって優位性を失った可能性がある。月別の赤も、昔より直近を優先して判断してよい。
  • 分散:「唯一正解だとしたら分散」。時間足・銘柄に加えて、ロジックの型(ブレイクアウト・トレンド・反転など)もずらす。金はどの銘柄とも相関しにくく、入れたほうがよい。
  • 本数:3〜5本から。1〜2本だと半年マイナスが普通に出る。多いぶんには問題ない。

3. リスク%の入れ方と決め方

リスク%は、何本で組むかで変わるのでCFXには入っていない。組む本数が決まったら、Retesterで次のとおり入れて測り直す。

Money management の項目設定
方式Risk fixed % of account
Risk in %1本あたりのリスク(受講生Aさんの14本は0.35)
Size decimals2(0.01ロット単位。1だと0.1単位)
非常用のロット0.01
最大ロット5

そのほかのData(銘柄・H1・手数料・スプレッド・スワップ)とTrading options(Exit on Fridayはスイングなら決済しない、Sessionは No session)は配布CFXと揃え、ATMはオフ、Cross checksは Disable all。期間は全期間でよい。測り直してから書き出したEAのソースにはこの値が入るので、MT5側で変える必要はない。

1本あたりの%は、失格ラインから逆算して決める。のむらさんはFintokeiの同時保有-3%に対して合計1.5%(3本なら1本0.5%)。FTMOには同時保有-3%のルールが無く、関係するのは1日-5%・最大-10%。

一方で、ロットを下げるほどProp Monte Carloの合格率は必ず上がる。合格率を上げる目的で下げすぎず、本当に運用する適正ロットで受けてよい。下げると合格まで1年半〜2年かかることもある。ロット(口座の大きさ)を上げるのは、ロジックとエッジを固めたあとの一番最後。

4. 朝のスプレッド拡大と手数料4種類

手数料はコミッション・スプレッド・スワップ・スリッページの4種類。スプレッドは固定ではなく、経済指標・早朝・週明けに大きく開く。Fintokeiで損切りを1%の位置に置いていた人が、日本時間5〜6時にスプレッドが約80pipsまで開いて日次ルールで一発失格した例がある。FintokeiのEURUSDは平均0.3pipsが朝6時台に22pips。同じ時刻のFTMOは別の通貨ペアでFintokeiの約4分の1(31pips)だった。

対策は「広がりに合わせてスプレッドを設定して測る」か「その時間の前に決済する」。H1で日をまたぐEAは、この時間帯を通ることを前提に考える。

松本さんのスプレッド観測所で分かったFTMOの姿(2026-09-27確認・計測10日分の仮の値):

銘柄普段(1分平均の中央値)6時台の最大
EURUSD0.09pips8.4pips
USDJPY0.40pips17.0pips
  • 開き方が違う:Fintokeiは最初の10〜15分だけ鋭く跳ねる「高く短い山」。FTMOは6:00〜7:00の1時間まるごと広い値が続き、7:00ちょうどに戻る「低く広い台地」。「6時を過ぎたらすぐ入る」は通らない
  • 時刻:FTMOのサーバー0時(ロールオーバー)=日本6時。1日の損失上限-5%の数え直しは日本7時。つまり朝の跳ねは「1日の終わり」に来る
  • 含み損の数え方:FTMOにはFintokeiの-3%ルールが無く、含み損は1日-5%(日本7:00の残高から、スワップ・手数料込み)の中で数える
  • 入口が安く、滞在が高い:跳ねは低いが、スワップはFintokeiより重い(EURUSD買いで年-3.5%程度)
  • bp(ベーシスポイント):1bp=0.01%=1万円あたり1円。pipsは銘柄ごとに重みが違うので、銘柄をまたいだ手数料の重さはbpで比べる。FX主要通貨ではEURUSDが最軽量(0.08bp)

受講生Aさんの14本に当てた計算(1本0.35%・10万ドル・2017〜2021):約半分の取引が日をまたぐ。6時台に持っていた全部に最大値が乗るとして、上乗せは普通の日で約0.16%、最悪の朝で1.78%。その日の決済損・含み損と重ねた最悪の日は-3.72%で、1日-5%には届かない。データが増えて最大値が上がったら計算し直す。

5. 受験のタイミングと運用後

  • 最初の受験は優位性の最終確認。Prop Monte Carloの100%も「1000回中1000回」にすぎず、100%の準備は無い。6割できたら挑戦してよい。
  • 過剰最適化を1つで見抜ける指標は無い。だから運用後のメンテナンスが要る。実際の成績がMonte Carloの下位5%をずっと下回り続けたら、機械的に入れ替える。
  • MT5の右上の帽子アイコンが青なら稼働中。土日はチャートが止まって見える。

講師が繰り返し強調したこと

  • 基準は正解ではなく目安。自分の理想(月の回数・勝率など)を条件に入れておくと、運用に入ってからのずれが小さい
  • 分散が唯一の正解に近い
  • 意識すべきはレバレッジではなく失格ライン
  • ロットを上げるのは一番最後

実行アクション・ワーク

  • 14本それぞれのPFをデータバンクで見て、2.2(遅くとも3)を超えるものが無いか確かめる
  • 1本ずつの月の連続マイナスを確かめる。9/26の照合では、4か月以上の連続マイナスが無いのは2本だけ(ポートフォリオ全体は最長3か月で基準内)。入れ替えるか、全体で見る方針を取るか決める
  • EURUSDの2.3.121は2022〜2026の直近12か月・24か月ともマイナス。「最近止まっている」に当たるか判断する
  • 1本0.35%のままでよいか、失格ラインの半分(1日-5%に対して合計2.5%)の考え方と、実測(最大同時保有11本・最悪の日約-2.9%)を並べて決める
  • FTMOのサーバーの夏時間が欧州式か米国式かを確かめる。違っていたらRetesterで時差を変えて測り直す
  • 朝のスプレッド拡大を想定して、スプレッドを広げた条件で14本を測り直す
  • 運用前に、ロジックごとの入れ替え基準(Monte Carloの下位5%)を決めておく

Unit 6

ロジックの型とアイコン ── 何を狙うロジックかを一目で見る

元の記述:谷口さんのロジック分類ツール(SQX Logic Type v3)の説明書。9/27にMac miniのSQXへ導入し、受講生Aさんの14本と押し目の5,000本を見た。

この単元の要点

  • SQXの一覧に「Logic Type Icon」列を足すと、ロジックを開かずに「何を狙う型か[どう入るか]|何で絞るか」が1行で分かる。例:Breakout [STOP] | Volatility
  • SQX公式の分類ではなく、部品(Entry Building Blocks)の名前からの推定。儲かるかどうかとは関係ない。
  • 使い道は偏りの点検。のむらさんは「時間足や銘柄だけでなく、ロジックの型もずらす」と勧めている。

内容の構造化まとめ

1. アイコンの一覧

Logic Type Iconの一覧。上2段が型の10種類、中段が判定の確からしさ(濃さ)、下段が注文方式と補助条件の印

2. 型の意味(初めての人向け)

型アイコン何を狙うか例
Breakout(ブレイクアウト)壁を突き破る上向きの矢印高値・安値などの節目を抜けた方向に乗る過去20本の最高値を上に抜けたら買う
Trend/Momentum(トレンド)右上へ伸びる斜めの矢印流れ・勢いが出ている方向に乗る(順張り)移動平均線が上向きのときに買う
Mean Reversion(平均回帰)中心線へ戻る上下の矢印行き過ぎたら平均へ戻るほうに賭ける(逆張り)RSIが売られすぎを示したら買う
Confirmation Reversal(反転確認)Uターンの矢印反転したことを確かめてから逆方向へ下向きだった線が上向きに変わったら買う
Support/Resistance(支持・抵抗)2本のレールに挟まれた球値段が止まりやすい価格帯を使うピボット・フィボナッチ
Price Action(プライスアクション)ローソク足2本高値・安値・始値・終値そのものが中心前の足の高値を超えたら
Entry-Price Driven照準入る条件より「どの価格で入るか」側が本体条件なしで逆指値だけ
Filter/Context(フィルター)漏斗と雫向きより「どんな相場のときに入るか」の絞り込みが中心曜日・値動きの大きさで絞る
Mixed(混合)二分割の四角とプラス複数の型が拮抗。文字列に中身が書いてあるTrend + Breakout
Unknown(不明)「?」判定できなかった。無理に分類しない—

3. 入り方[注文方式]と補助条件

表示印意味
[STOP]赤い矢印逆指値:今より不利な値段(買いなら高い値段)に届いたら入る。動いた方向についていく。例:1.1000のとき「1.1020まで上がったら買う」
[MARKET]金色の稲妻成行:条件がそろった瞬間の値段ですぐ入る
[LIMIT]紫の砂時計指値:今より有利な値段(買いなら安い値段)まで戻ったら入る。例:「1.0980まで下がったら買う」
|Volatility水色の渦値動きの大きさ(ATRなど)で絞る
|Regimeコンパス相場の状態(トレンドが効率よく出ているか)で絞る
|Risk/Regimeひび割れた盾リスクの状態(Ulcer Indexなど)で絞る
|Price Contextローソク足週・月の始値など、基準の価格との位置で絞る
|Time/Session/Volume時計/太陽と月/緑の棒曜日・時間帯/市場の開始・終了/出来高で絞る

アイコンの濃さは、型の判定がどれだけ確かか(Confidence)。濃い=High、薄い=Low。Lowのものだけ人が中身を確かめればよい。

4. 受講生Aさんの14本と押し目の5,000本(9/27)

  • 14本:確認できた13本のうちBreakout系が7本、Mean Reversion 2、Trend 2、Filter/Context 1、Unknown 1。入り方は13本すべて [STOP]
  • 押し目の5,000本:ほぼTrend/Momentum [MARKET]。型も入り方も14本と違うので、合格が出れば分散に効く

実行アクション・ワーク

  • 一覧(Databank)の表示を LogicView にして、Logic Type Icon列を見る
  • ポートフォリオに入れる候補を並べ、型と入り方が偏っていないか確かめる
  • Confidenceが低い(アイコンが薄い)ロジックは、Results → Source code をAIに貼って中身を確かめる
  • 導入で列が出ないときは、Code Editorで Compile all →「reload UI」で Yes

Unit 7

FXの基礎 ── 通貨ペア・ロット・レバレッジ・手数料

元の記述:9/26 Q&Aライブの松本さんのスライド「FXとは」(3:12〜3:54)。松本さんの部屋の「FXって何?」(31枚)と同じ流れ。

この単元の要点

  • ロング=買い(Buy)、ショート=売り(Sell)。MT5のボタンは Buy と Sell だけ。
  • 買うのはAsk、売るのはBid。その差がスプレッド。
  • 通貨ペアは「左の通貨1単位が右の通貨でいくらか」。USDJPY=1ドルが何円か。
  • 1ロット=10万通貨(左の通貨で数える)。USDJPYなら約1,600万円。
  • レバレッジは借金ではなく倍率。実際の倍率は自分のロットで決まる。
  • 手数料はコミッション・スプレッド・スワップ・スリッページの4種類。

内容の構造化まとめ

言葉意味数字の例
ロング/ショート安く買って高く売る/先に売って安く買い戻す—
ベース通貨/クォート通貨通貨ペアの左/右。並び順は決まっている(EURUSDであってUSDEURとは書かない)USDJPY 150.00=1ドル150円
ロット取引の単位。1ロット=10万通貨USDJPY 1ロット≒1,600万円、0.01ロット≒16万円。GBPUSDは1ロット≒2,000万円
証拠金率・レバレッジ預けるお金の割合と、その倍率証拠金率4%=25倍(Fintokei)。FTMO Swingは為替30倍・金15倍・暗号資産1倍
コミッション取引ごとの固定の手数料往復6〜7ドルが一般的。0円の口座はスプレッドを広げていることがある
スプレッドAskとBidの差。固定ではない朝・週明け・指標発表で数十倍に広がる
スワップ日をまたいで持つと毎日かかる金利差サーバー0時をまたがなければ基本かからない
スリッページ注文と約定の値段のずれUSDJPY 1ロットで0.02円ずれると2,000円

講師が繰り返し強調したこと

  • 手取り=値動きの利益−4種類の手数料。だからSQXのデータにスプレッド・スワップ・コミッションをきちんと入れて作る
  • システムトレードは損切りと損失額を先に決めるので、レバレッジを毎回気にしない。プロップで意識すべきは失格ライン
  • 手数料を知っていること自体が優位性
クイズで確かめる:FX基礎の問題(12問)を解く